Sくんレッスン記録

7月末に面談をして、できそうならお引き受けしますとお返事していたSくん。

保護者の方から『多動のグレーゾーン』というお話を聞いていました。

私にできるかどうか不安だったので、とりあえず7月末に面談させていただくことに

していました。

多動と聞いていたので、レッスン室にあるめずらしいもの(特に気になったのは普段の生活の中では目にしないメトロノーム)をあまり目につかないところにしまってから、面談に臨みましたが、ピアノの上に置いてある時計にすら目がいかない感じでとにかくピアノを弾きたいという感じでした。弾ける曲があるというので聴かせてもらうと『ちゅーりっぷ』でした。それも右手の人差し指だけで弾いていたので、いろんな指を使うともっと簡単に弾けるよ…と声をかけたくさんの指を使っての演奏へ。

特に抵抗することもなく、全部の指を使って弾くことができました。

面談は15分間でしたが、椅子から下りることもなくきちんと私の話を聞いて座っていられましたので、レッスンをお引き受けすることにしました。

 

実は私はホンの数年ですが、小学校の相談室に行く機会があり、その時にお知り合いになった保健室の養護の先生にアドバイスをいただくことができたので、このレッスンをお引き受けする決心がついたのです。

その他にもFPで障害児のレッスンをされている先生方とお知り合いになれて、ご意見やアドバイスをいただくこともできる…という裏付けがあってのお引き受けです。

アドバイスをいただきながら、なんとかがんばってみようと思えるだけの気持ちがわいてきましたのでお引き受けしました。

 

8月に入って一回めのレッスン。

初めての30分レッスンです。途中で椅子をガタガタすることはありましたが、

椅子から立ち上がったりすることはありませんでした。

最初の『こんにちは』のごあいさつも、レッスンが終わってからの

『さようなら』のごあいさつもきちんとやってくれました。

 

周りに支えてもらいながら、これからもがんばっていこうと思っています。